・夫婦なのによく分からない
自分では特に問題なく結婚生活を送っていたつもりなのに、相手から突然「離婚したい」と告げられる…驚いて相手に理由を聞いても、自分自身わ振り返ってみてもいまいち原因が掴みきれない。
そのような時には、まずは短い言葉を増やすことがお勧めです。
離婚問題で意外とよく聞かれる原因として、「相手が何を考えているのかよく分からない」ということがあります。
結婚までの経緯は人それぞれですが、それでも結婚するからにはお互いをある程度知った上で結婚すると決めたはずです。
長い時間生活を共にしている最も身近な相手のはずなのに、離婚を考える程に相手のことが理解できなくなるというのは、一体どうしてなのでしょう?
・言葉、足りてますか?
実は常に一緒に居るからこそ、お互いを深く知るからこそ足りなくなりがちなものがあります。
それは、言葉です。
長くを語らずとも通じてしまう関係に甘え、「ありがとう」や「ごめんなさい」、「嬉しい」「悲しい」「こう思った」「こうして欲しい」等の言葉を削って生活してしまうことで、夫婦間に「よく分からない」が発生してしまうのです。
事実、夫婦間では多少の言葉が足りなくても生活は表面上大きな問題を見せずにできてしまうもの。
それはお互いがお互いをよく知っているので、相手の足りない言葉は自分で補って理解することができるからです。
しかし、そのやりとりの中には言葉を受け取る側に「理解する努力」を押し付けているという事実が含まれてもいるのです。
・「理解する努力」は疲弊する
あなたが相手に感謝するとき、あなたはそれをきちんと言葉にしていますか?
相手に不快な思いをさせてしまったとき、きちんと言葉で謝罪していますか?
「態度や行動から相手に伝わっているはずだ」という考えは、先の通り相手に「理解する努力」を押し付けているということです。
はじめのうち、相手がその努力に要する労力ひとつひとつはそんなに大きなものではありません。
一方で、その努力は「ありがとう」や「ごめんなさい」の言葉ひとつでしなくて済むものでもあるのです。
そんな短い言葉ひとつを相手にかける労力すら、相手には払う「価値」がない…日常的に「理解する努力」を繰り返す相手は疲れ、いつしか自分がそう思われていると思ってしまいます。
これが夫婦間の言葉不足の恐ろしい所なのです。
・言葉は相手のためにある
毎日に疲れ、自身の「価値」を疑い、ついには「理解する努力」を止めてしまう。
こうなるともはや夫婦間のコミュニケーション不全は深刻なものとなってしまいます。
これを未然に防ぐにも、解決を促すにも、必要なのはやはり言葉です。
ささいなことにも「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと口にして伝え、何かを相手にお願いする場合には「○○取って」ではなく「○○を取ってちょうだい」のように、丁寧な言い方を心掛けましょう。
普段から会話が少ない場合には、誕生日や結婚記念日などのタイミングを利用して少し大げさな程に伝えてみるのもいいでしょう。
今まで略していた言葉をひとつひとつ丁寧に表現することを心掛けることで、自然と夫婦間の会話が増えていくはずです。
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