
・いつの時代も難しい親戚付き合い
夫婦の間に問題がなくても離婚に至る原因のひとつとして、お互いの親族・義理の家族との関係があります。
昔から嫁姑問題をはじめとして、二人が結婚して新たに出来た縁が問題となっての離婚というのはいつの時代にも共通してよく見られ、また解決の難しいものでもあるのです。
結婚するふたりは自分の意思で家族になることを選んでいる訳ですが、それぞれの持つ身内は事前に紹介や確認があったとしてもそれはある意味降って湧いたような縁であり、お互いをよく知らずに始まる親戚としての交流は必ずしもうまく行くとは限りません。
このような問題が発生し、離婚の危機に直面したとき、夫婦関係を守るためにできることとは一体何なのでしょうか?
・結婚とは新しい「家族単位」を作ること
法律上の話になってしまいますが、日本におあて結婚というのは正確にはお互いの家族同士が結ばれることではありません。
結婚とは他人同士だったふたりでひとつの新しい戸籍を作ることであり、厳密にいえばお互いの家族はお互いだけの最小の「家族単位」が発生するのです。
かといって結婚と同時に親との縁が切れるのかと言えば、もちろん事実そうではありません。
「義理の父」「義理の母」という言い方があるように、結婚後はお互いの両親をもうひとつの両親として接することが一般的です。
しかし、あくまで「家族」であるのは自身で選んで結婚した相手であり今後増えるのは二人の間に生まれる子供であるという認識そのものが、親族トラブルには必要になってきます。
・「家族」を守る覚悟
結婚した相手が自分の実の両親や兄弟・親戚ともめる姿というのはどうしても内心複雑になるものです。
どちらも仲良くしてくれるに越したことは無い、と当然思うことでしょう。
しかし残念ながら、当人同士の諍いの間に立ってできることというのは実はほとんどありません。
特に離婚問題にまで発展する程の状況では、もはや仲裁などという考えはするべきではないでしょう。
トラブルの内容を理解し、結婚相手である「家族」を守る覚悟を決めたのであれば、まずは自分が相手の味方であることをしっかりと伝えましょう。
相手はあなたの血族と争っている以上、常にあなたがどちらの味方であるのかを気にしています。
あなたが「家族を守る」と宣言すれば、それだけで状況の改善が見込まれます。
・最終的にできることは「離れること」
親族トラブルが発生した場合に最終的かつ最も有効な解決策は、その親族と距離を置くことです。
人間の合う合わないという感覚は人の介入でどうこうするのはとても難しいもの。
結局のところ、トラブルの軽減には物理的にも精神的にも離れることが一番の良策で、完全に身を隠すまではしなくとも自分の親族との付き合いは自分で対応し、前もって連絡のない訪問は毅然とした態度で断るなど、相手とトラブルを抱える親族との接触を防ぐことが大事です。
「自分の親族は無条件に自分の配偶者を受け入れてくれるはず」という考えは伏せ、「今の自分の家族を守る」という思いで対処に当たれば、必ず状況は改善するはずです。
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