DV問題は、他人や家族から見て、明らかに顔等に目に見える外傷がないと分かりにくい問題です。ただ、被害者からすると職場や知人の前では普通にしていなければいけないので家庭では肉体的な暴力を振るわれながら外では笑顔でいないといけませんので心境的にも辛い立場だと思います。
しかしDVが原因で離婚したくない場合もあります。それはどれだけDVを受けても元々相手は優しかったので、今はDVを受けていても相手の事を嫌いになれない場合です。そもそもなぜDVが発症してしまうのかと言うと元々は復縁の可能性がある家庭の喧嘩や言い争いがエスカレートした場合に、ついカッとなった延長線上で感情的になって暴力的ふるってしまうのです。
ですので本来は加害者側が悪いのですが、DVが原因で離婚したくない場合には被害者側も気をつける場合があります。例えば旦那さんが帰宅した時に家の事で相談をしたいと言う場合にはもしかすると旦那さんは会社で嫌な事があってイライラしているかも知れません。またDVをしてしまう方の特徴と致しましては決していつも暴力的な方だからと言う事ではありません。むしろ会社では気が弱くて怒られていて発言することもできずにいて、しかし家に帰ると気が許せる奥さまがいる分、つい気が大きくなってDVに発展してしまうこともあります。またトラウマを抱えていて何らかの刺激でスイッチが入ってしまうこともあります。
ですのでDVが原因で離婚したくない場合には前もって日中に『今日の夜に相談したい事があるんだけれども大丈夫?』と確認をしておいたり、帰宅後直ぐに話すのではなくて夕食や入浴が終わって一段落したタイミングで話をするとだいぶDVのリスクは減るはずです。
DVはエスカレートしていきやすいので、暴力を振るわれたのならば警察や第三者に助けを求めることも大事です。
次に加害者側がDVが原因で離婚したくない場合ですが、DVは言葉の暴力をとは違って相手に対して直接的に肉体的な暴力をふるってしまう訳ですので本人としても自覚があるはずです。ですので相手から『DVを受けるのが嫌なので離婚したいと』言われた場合には、まず直ぐに相手に心から謝ります。そして自己分析をしてどうして自分は相手にDVをふるってしまったのかの理由を突き止める様にします。だいたいの場合が感情的になってしまう事が原因となりますので相手と話をする場合には常に落ち着いて冷静さを保つ様に心がける事が大切です。また冷静になればDVを受けた側の心身共に受けてしまった傷が分かるはずですので、いけない事をしてしまったと反省ができる事です。
この様に被害者も加害者も両方が気をつける事でDVが原因で離婚したくない場合のケアをする事ができます。
更に言えば家庭内のルールを決めておくと更にDVを防ぐ事ができます。例えば旦那さまがお酒を飲んで帰宅した場合にはその日は何も相談をしないでそっとしておくとか、お互いが感情的になりそうな場合には一旦話を止めて休憩を取り冷静になるとか、極端な事を言えば加害者に対して冷静な話し合いの場の時に、今度もしDVをふるったら即離婚と言う事誓約書を書いてもらうのも良いでしょう。この様にDVが原因で離婚したくない場合にはいくつかの対処法がありますので是非DVでお悩みの方は参考にしてみて下さい。
大事なことはDV問題を隠すのではなく、誰かに相談することです。DVというのは共依存関係も原因ですので、簡単に治るものではありません。暴力は許されないことです。