もともと価値観は違うもの
昨今テレビを見ていると芸能人やスポーツ選手の結婚のスクープよりも、離婚のニュースの方が数を増している気がします。一昔前では信じられない光景ですが、そのほとんどが「性格の不一致」や「価値観が違う」と言う理由です。そして芸能界でもこれだけ離婚が多いと言うことは一般の我々の世界では数秒に1組が離婚をしていると言われています。
その中でもやはり「価値観が違う」と言う理由が多いのです。付き合っている時には良かったのですが一緒に生活をして見ると意外なことが分かってがっかりしていしまい、この人とは一緒に生活をしていけないと言う具合です。でもよく考えてみるとどんなにお互いに好きでいたとしても、幼少、青年期と生まれてきた場所も環境も異なる訳ですので価値観は違って当たり前なのです。
そして、どちらが間違えていると言うこともありません。お互いに違う価値観を持ちながら生活を共にして行くには互いの話を聞き、良い部分を吸収しながら、また新たな価値観を創造して行くことをしていくことがあるから楽しいのです。
違いを楽しみながら、受け入れていくこと。お互いに大切に尊重しあうことです。
価値観を受け入れることの大切さ
付き合っていた時には分からなかった相手の生活習慣がだんだんと分かってきて、それが自分とは違うために「もう、この人とは暮らしていけない…」と思う新婚夫婦が後を絶ちません。具体的にはお茶碗の洗い方、ごみの分別のしかた、洗濯のしかたやたたみ方、掃除のしかたやごはんやお風呂の順番など言い出すとキリがありません。
これはいくら独身時代に外でデートを重ねたり、たまに一泊二日で温泉に旅行に行ったりしただけでは分からないことです。これらは各々が生まれた家で生活をしてきた、いわば「生活習慣」になりますので奥深い部分は直ぐに把握をすることはできませんし、好き合って結婚をした夫婦だとは言え100%同じにすることは不可能です。ですのでこの生活習慣から生まれてきた価値観に対してショックになったり神経質になるのではなく一番大切なのはお互いの価値観を受け入れることです。
そして、生活習慣はすぐに変えることは出来ないから「お互いに良いと思えるバランス」をとりましょう。
価値観の違いが原因の離婚の危機を回避するには
この様な価値観の違いから生まれる離婚の危機に陥った場合に一番大切なことは「謙虚な気持ち」になることです。でも夫婦が同じタイミングで謙虚な気持ちになることは難しいのでどちらからでもいいです。このままではいけないと感じた方が謙虚になって相手の価値観を受け入れることです。
そしてあなた自身が不要なプライドを投げ捨てた時、必ず相手も変わるはずです。具体的には「自分はあなたの価値観を受け入れるのであなたも自分の価値観を認めてほしい。」と言えばそれまで平行線だった2人の距離が一気に狭まり離婚の危機から回避の道が開けてくるはずです。
もう一つ付言いたしますと、どうしても価値観を受け入れられないと思った時には「相手に対して好奇心を持つこと」です。物事の考え方にはこう言う考え方もあるのだと大好きな相手だからこそ前向きに理解をしようと思うことです。そんな心がまえ一つで離婚の危機を回避することができますので、是非今日から実践してみて下さい。
あなたには、あなたの過去があります。それは大きな大きな物語りであり、素敵な道でした。それと同じように相手にも過去があり、物語りがあり、道があります。その違いを認めて受け入れることを始めた時、1つの道が見えてきます。価値観が違うことを喜び、楽しみ、相手を尊重し、支配しない関係を築くことが、相手にとってもあなたにとってもプラスになることだと思います。
【プロ心理カウンセラーの離婚を回避する方法】