心理カウンセラー視点で観た、離婚を回避するやり方
私は心理カウンセラーとしての資格を持っています。
これまで、たくさんのカウンセリングをしていった中で、離婚が原因でたくさんの人たちが心を傷つけてきました。自分だけではありません。それを取り巻く家族の中の、たとえば、子どもたちや親族、知人でさえも潜在的な部分で心を痛めているのです。
そういった状況をカウンセリングする中で、実際に離婚に至ってしまった人もいますが、
実はそれ以上に離婚を回避したケースはたくさんあります。
わざわざお金を払ってカウンセリングを受けなくても、心を癒せるテクニックをあなたにお教えしましょう。
自分を見つめなおす
何が悪いのか。相手が悪いんだ。そう他人を批判することは非常に簡単な思考手段です。が、カウンセリング見地からすると、実は、自分自身に問題があることのほうが多いと見ています。誰でも、自分が大切ですし、例え自分に非があったとしても、自分を自分で否定することはしたくありません。
だからこそ、大切な事があります。それは、自分が相手と出会ってから、どんな人生を一緒に歩んできたのかを、思い出すことです。
最初のエクササイズでは、全て自分自身を正当化するような発言しかできませんが、結局のところ、離婚に至った理由を深く掘り下げる質問を繰り返すと、自分自身にも原因があったのでは、と考えられるように、心が柔らかくなってきます。
その質問は「仮にもし、あなたが関係を修復できたとしたら、どんな未来ですか」と建設的なイメージが持てるような質問を繰り返し聞き、検証するのです。
その未来が10点満点だとすると、今現状は何点か。では、それを10点にするなら、どんな行動を取ればいいのか。という風に、建設的なアプローチにもって行きます。
あなたがまずすることは、離婚を回避したときの状況や相手の様子。そしてどんな出来事が待っているかなどを、まずは、イメージしてください。その後、今の現状を点数化してみてください。現時点の点数を、離婚を回避した10点満点に近づける方法を、考えましょう。
そうすると、自分自身にも原因があり、全てが始まっていると気づくはずです。
相手を見つめなおす
自分を見つめなおした後は、どうするかというと、次は、相手のことを見直しましょう。
ここからもエクササイズ感覚です。その人と出会ったきっかけや、初めてのデート。その他、どんなときに相手が喜んでくれて、どんな場面で、相手が泣いていたのかなど、なんでもいいです。事細かく、紙に書いてみましょう。大切なことは、自分自身の心を柔らかくすることです。感情的になっている気持ちを冷静にしていく効果もあります。
必ず、答えは、自分自身が持っているという考え方から心理カウンセリングは体系付けられていますので、その答えを自分自身が「気づく」ことが目的なのです。
相手を見つめると、互いに許しあった段階まで思い出を掘り下げますので、暖かい気持ちになってくるのがほとんどです。
歩み寄る
自分に問題があったという気づきと、すこしでも相手のことを好きでいる。必要な存在なんだと気づけば、後は、行動を起こすのみとなります。
その行動とは、自分自身が歩み寄ること。です。話し合いの場を持つことになります。
この話し合いには、出来る限り、初めは、第三者が場を取り持つ事が重要です。なぜなら、感情的に離れたら、会っても感情的になってしまうからです。
心理カウンセラーとしては、相談者側につき場を取り持ちます。
そして、互いがある程度、心が歩み寄ったら、退席します。
もちろん、あくまでも冷静になって話すことをアドバイスします。自分が悪かったことから始まり、結論として、もう一度やり直すことを告白し、楽しかった思い出等を共有しあうのです。
許す
お互いが歩み寄れば、後は自然に修復してくるので、また二人で生きる決意が出来て、
幸せにむかって進んでいけるようになります。
というのが、一連の流れです。
自分を見つめ、相手をみつめ、歩み寄り、許し、和解する。この流れが王道です。
どうしても感情論で終わってしまうと大変な事になりますが、そこを冷静になることから離婚回避がスタートします。
離婚のメリットはありますが、デメリットのほうが多いです。それが精神的にも多いので、
その負担をお互いや、その家族を巻き込んだものにならないようにする。そのための方法は、離婚回避です。
心理カウンセラーとしてのテクニックを告白しました。